最近の住宅は高気密化が進んでおり、24時間換気が前提のつくりになっています。
ところが実際には、寒さや電気代が気になって、換気を止めたり、吸気口(給気口)を閉めてしまっている方も少なくありません。
結論から言うと、24時間換気は基本的に止めないのがおすすめです。
特に高気密住宅ほど、換気を止めるデメリットが出やすくなります。
24時間換気は「吸気口(給気)+換気扇(排気)」で成り立つ
24時間換気は、ただ換気扇が回っていればいいわけではありません。
基本は
- 吸気口(給気口)から外の空気を取り入れる(給気)
- 換気扇で室内の空気を外へ出す(排気)
という流れで、室内の空気が入れ替わる仕組みです。
つまり、吸気口を開けることで、24時間換気が本来の性能を発揮しやすくなります。
逆に、吸気口を閉めると空気の入口が減り、換気量が落ちたり、空気の流れが乱れたりして、換気が効きにくくなることがあります。
換気を止めたり吸気口を閉めると起きやすいこと
空気がこもる・ニオイが抜けにくい
室内の空気の入れ替わりが弱くなると、生活臭や湿気が滞りやすくなります。
湿気が残り、カビ・結露につながる
特に冬場や梅雨時期は、湿気が逃げにくくなり、結露やカビが発生しやすくなります。
見えない場所(押し入れ・収納・壁際)ほど進行しやすいのも注意点です。
二酸化炭素(CO2)濃度が上がりやすい
換気が弱いと、在室人数や時間によってはCO2濃度が上がり、だるさ・眠気・集中力低下につながることもあります。
新築〜数年は特に注意(化学物質の影響)
新築やリフォーム直後は、建材・家具などから化学物質が放散されることがあります。
感じ方には個人差がありますが、換気を止めることで影響が出やすくなる可能性があります。
「寒い・電気代が心配」でも、まずは止めないのが基本
「換気=電気代が上がる」「冷気が入って寒い」という気持ちは分かります。
ただ、換気を止めてカビや結露が進むと、結果的に
- 壁紙・下地の補修
- 収納や家具の傷み
- 体調面の不調
など、別のコストや負担が増えることもあります。
吸気口を開けた上で、できる対策(無理のない範囲でOK)
- 吸気口フィルターを定期的に掃除/交換する(目詰まりすると換気効率が落ちる)
- 風が強い日や寒い日は、吸気口の向きを調整できるタイプなら調整する
- 室内ドアを少し開けて、空気が流れやすい状態にする(部屋ごとの滞留を防ぐ)
※吸気口を「完全に閉める」のではなく、調整できる範囲で運用するのが現実的です。
まとめ|吸気口を開けて、24時間換気を機能させよう
- 24時間換気は 吸気口(給気)+換気扇(排気) のセットで成り立つ
- 吸気口を開けることで、24時間換気が本来の性能を発揮しやすい
- 換気を止めると、こもり・結露・カビ・CO2上昇などのリスクが増える
- まずは止めず、フィルター清掃など“できる範囲の対策”で運用するのがおすすめ
免責・注意
本記事は一般的な情報提供を目的としています。住宅の換気方式や設備状況により適切な運用は異なります。体調面の不調がある場合や、換気設備に不具合が疑われる場合は、無理をせず専門業者へ相談してください。
当サイトの情報を利用したことにより生じた損害等について、当サイトは責任を負いかねます。

